えまのんの雑記

アニメやゲームの感想を書きます。

初めてドラゴンクエスト(I)をプレイした

先日、ドラゴンクエストをクリアしたので感想を書く。記事を書くことを考えていなかったので、スクショなどは無い。あしからず。あと、ネタバレも多分に含まれる可能性がある。35年も前のゲームなので誰も気にしないと思うが…。

 

普段ゲームをしない人でも知ってるゲームソフトの代表的存在であるドラゴンクエスト。筆者はモンスターズやスラもりといった外伝作品で遊んだことはあっても、本編をクリアしたことはなかった。(4のdsリメイクを途中で投げた)

最近筆者の中でRPGや一昔前のゲームに対する関心が高まっており、日本3大RPGにも数えられる本作がどのようにして始まったのか興味があったのでプレイすることにした。

 

プレイしたのはSwitch版のドラゴンクエスト。昔のゲームならではの不便さも楽しもうと考えていたが、セーブはちゃんとできる上ゲームがエラーで強制終了してしまった際にはオートセーブ機能さえついていた。システム面で他にどの程度元祖と違うのかはわからないが、こういうところは最近のゲームらしくユーザーのことをちゃんと考えて作られていると感じた。

プレイしていて最初に驚いたのは想定していた以上にプレイしてすぐに放り出された、ということ。王様からはただ一言「魔物に連れ去られた姫を救ってくれ」とだけ告げられる。最近のゲームなら序盤は街の中でおつかいを頼まれるくらいなもので、どこで何をするのか明確に指示される。しかしこれが、どこに迎えとも言われずただ「姫を救え」とだけ言われてしまっては平成生まれの指示待ち人間にはあまりにも荷が重く、右往左往してしまったのは言うまでもない。

というのは流石に言い過ぎで、私もある程度ゲームを数こなしているので、困ったときはとにかくNPCに話しかけてみるというゲームの基本的な動きは身に付いていた。放り出された私はとにかく情報が欲しかったのでひたすら街の人間に話しかけ、どうにかゲームを進めていった。

厄介だったのは、NPCが割と抽象的なことしか言わなかったことで、攻略のヒントとなるようなことは示しても次にやることは明確には示してくれなかった。行き先に迷い、何度も同じ街を往復し、何度も同じNPCに話を聞くことになった。

いろんなNPCから話を聞き、これ以上新しい情報は出ないという状態になり、一度攻略したダンジョンをくまなく探索したが、それでも攻略の糸口は見えなかった。

そしてある時、発見をする。

「あれ?なんか、街の外歩いてるやついないか?」

私が街の外だと思っていた場所を歩いているNPCがいたのだ。どうやってそんなところに行くんだ?と思いつつ、街の枠ギリギリを攻めてみるとなんと私が街の外だと思っていた場所は街の中の扱いだったのだ。

となると、行ける場所は大きく広がる。私は今まで外だと思っていた場所を歩き、ついに隠された秘密の鍵を売る商人の場所を突き止めたのだった。

鍵が見つかれば一気に行ける場所が広がる。今まで行けなくてモヤモヤしていた場所に片っ端から行き、ここからはそこまで苦労することなくクリアすることができた。

 

総プレイ時間は5~10時間(switchのユーザー情報で5時間以上の記録)でかなり短め。途中結構迷ったにも関わらず想定していたよりもサクッとクリアすることができた。

RPGとしてもプレイヤーとモンスターの1対1で戦闘のバリエーションが少なく、お世辞にも面白みがあるものではなかった。

しかし、非常に少ない容量の中でプレイヤーの盲点を突いた仕掛けを施したり、あえて面倒な作業をさせたりと、プレイヤーに少しでも長い時間ゲーム体験を楽しんでもらいたいという製作者の思いが伝わってきた。今では冗長に感じるような作業でも当時は楽しくプレイできていたであろうことは想像に難くない。

また、戦闘の単調さも当時のプレイヤーにとってRPGというものが馴染みのあるものではないことから、複雑さを回避するための妙案であったように思われる。

 

結果として、ドラゴンクエストは現代のゲームプレイヤーである私には少々退屈な内容ではあったものの、本作が後に大人気シリーズとして発展していくには十分な素質を感じさせる作品であった。