えまのんの雑記

アニメやゲームの感想を書きます。

ゲームのグラフィックに関する個人的見解

2021年2月末、ポケットモンスターシリーズの新作が発表された。筆者は20年来のポケモンファンなのでこの発表を手放しで喜んでいたが、どうやら世間の評価は違っていたらしい。

低評価の理由の多くは同作品のグラフィックに関するものであった。原因になったグラフィックとは1個目のようなもので、シリーズ最新作のソード・シールド(2個目)のものと比較すると優劣があるというよりはタイプが違っているように見える。

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ポケモン新作ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール

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ソード・シールド

公開されている画像が少ないので本当に劣っているのかは判断がつけづらいが、見た目の印象が大きく違うのは明らかである。正直なところ、好みでいうと私も下のソード・シールドの方が良い印象を受ける。しかし、当然プレイしたことはないのでどちらがゲームとしてより面白いのかは分からない。

現時点でそれくらいしか言及できないのでやむを得ないことなのかもしれないが、よくもまあプレイもしていないゲームに対して「がっかりした」なんて言えるものである。

 

こんなことを言うと老害だの懐古厨だの思われてしまうかもしれないが、筆者の経験的にはグラフィックが優れていたことによってゲームが楽しかったことは一度もなかった。

誤解しないで欲しいが筆者は好んで低グラのゲームを選んでプレイしてきた訳ではないし、その時代の最高のグラフィックのゲームをプレイして美しさや技術の進歩に感動したこともある。しかし、そんなものは1時間もプレイしていれば慣れてしまって気にならなくなり、結果的に記憶として残るのはグラフィックの良し悪しよりもシステムやシナリオなどのゲームの本質に関わる部分になる。グラフィックが重要なのは買う前かプレイし始めの一瞬だけである。

もちろん3Dアクションゲームのようにグラフィックの良し悪しがプレイの快適さに直結するゲームはその限りでは無いが、ポケモンのようなコマンド選択式RPGはグラフィックが快適さに影響することはない。そもそもポケモンは、他のゲームがこぞって3DCGに挑戦していた時代に頑なに2Dのドット絵を貫き通してきた。携帯機でも高グラを売りにしたゲームがたくさんある中、ポケモンは決して高くは無いグラフィックで高い評価を獲得してきた。筆者の個人的な経験を抜きにしても、ポケモンはグラフィックが評価されてきた作品では無いことは明らかである。

 

以上の個人的経験と客観的事実から、ゲームのグラフィックに対する私の見解は、せいぜいゲームを買う動機にはなるが面白さの主要因になることは無いものということになる。

散々言っておいて何だが、かねてよりグラフィックをさほど重要視しないゲームを多くプレイしてきた私個人の意見なので、グラフィックを重要視する人が正しくないと言いたいわけではない。ただ、ポケモンプレゼンツを当日に見るくらいにはポケモンのことが好きな人達がグラフィックを批判することに違和感を感じ、ちょっと悲しくなったのだ。きっとその人達が好きだったポケモンという作品は、グラフィックによるものでは無いはずで、一度プレイし始めればグラフィックなんて気にならなくなってポケモンの世界にのめり込めるはずなのに。